2007年08月19日

感想:麻生太郎「とてつもない日本」



動機:たまには新書も読んでみましょう


評価:★★☆☆☆(30/100)

書名:とてつもない日本

著者:麻生太郎
このとてつもない日本という本や
麻生太郎氏の公式サイトでもプロフィールが紹介されているが
Wikipediaのプロフィールの方が断然面白いのでそちらから紹介
読んでみると内容も濃く面白いかもしれない
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BA%BB%E7%94%9F%E5%A4%AA%E9%83%8E

1940年生まれ
学習院大学卒業
第3次小泉内閣の時から外務大臣(今の安部さんになってからも)
麻生セメント代表取締役社長
過去、国務大臣も経験している
漫画大好き
血筋は非常によさそう
母方の祖父は吉田茂
父方の麻生家も
九州三大石炭財閥の一つと大富豪



内容:
何がとてつもないのだか
何をいいたいのだか
さっぱり不明

部分部分としては
日本は日本人が思っているほど暗い国ではない
諸外国からはうらやましがられているほど

日本がアジア地域に援助してきた歴史とか

若者やシルバー世代の活力とか

全体としては不明



感想:
全体としてまとまりが悪い

部分部分をとってみても特に面白いことはなかった

論理の展開に疑問を抱かせるところが多い

扱う題材が悪いのかも知れないとも思った

日本がどうすればよくなるか
なんてことをかんがえれば
どうしたって簡単に説明できるわけがない
様々な角度から見れば
様々な意見も出てくるだろうし
どれが正しいなんていうこともないだろう
むしろ正解なんて存在しないそう思う

この本では
そういう類の所謂難しい問題
それを多く取り上げていたように感じた
それなのにころころと話題を転換するものだから
読んでいる方はあまり面白くない

著者自身の説だって
それほど突拍子のあるものでなく
ごくごく、ありふれたもの
それがよりいっそう興味を喪失させる

国家の品格ほど突拍子がなければ
適当に楽しく読めていいのだが
中途半端にまじめな分僕には好きになれなかった

ただ、今僕たちが住んでいる国、日本
その未来をいくら悲観したって仕方がない
現状を見据え、その中でもよい点を見つめる
そんな印象を受けた
前向きな姿勢はすばらしいと思う
暗い陰鬱な考えを持っている人が多いのだから



彼は現在、外務大臣である
決して経済人ではないしIT関係の人でもない
だけど、本書には
そういった筆者の政治界での専門用語は使わず
経済界やビジネス界、IT業界なんかの専門用語が
いくつか使われている

著者がその点にどれほど詳しいのか知る由もないが
関係のないものを使わなくてもいいのでは?
そのように思った



日本は治安がよく街中も綺麗だ
そう出てくる

しかし、道のいたるところにゴミが落ちていて
自転車に傘を置いていれば
簡単に取られる街中は
とてもじゃないが
治安がよく綺麗な町とは思えない

諸外国に比べればそうなのかもしれないが
僕自身の体感としては綺麗でもなく治安がよくもない




タクシー業界の規制緩和により
タクシー業界の人間は給料が下がったかもしれないが
一部、職を得ることができた人間がいるのも事実でそれにより
経済格差が少しでもましになった

という記述がある

確かにいっている事は正論かもしれないが
そういう視点で
(職を失った人が
職をえることで経済格差がましになるという視点で)
見るならば、元の給料が低いタクシー業界より
もっぱら高級取りとうわさの
公務員、医者、弁護士といったところの規制緩和が必要ではないだろうか



官僚は自分たちの権限(予算、人員・・・)を手放そうとしない
と官僚である著者自身が言っている
誰もがわかっていること
是非ともそれを分かっていてしかも官僚であるあなたが
これを是正してください



アジア諸国との関係は大切だという筆者の主張は再三出てくる

それにあたっては韓国や中国といったより近い国との関係は大切

しかし、160pに紹介されている調査によると
世界33カ国で31カ国が日本のことを良い影響を与えているといった
しかし残り2カ国
中国と韓国の人は
日本のことを悪い影響を与えている国といっている

こんな国と友好関係を結ぶのは難しいことであろう
外務大臣としてがんばってください



「東大を出たからといって成功が約束されているわけではない」
(そういう記述がある)

もちろんそうだろう

しかし、東大生の親の所得を調べてみれば
高いことは事実で
親が金持ちだと子供も金持ちになる可能性は十分高いと思う

それに、どこの大学を出たかということで収入を調べてみれば
恐らく東大は高いだろう

何も収入が全てではないが

さも収入が全てであるかのように教え
世の中を作ってきたのはいまの大人たちだろう

それなのに若者が東大を目指せば・・・


とにかく、不安な世の中だから
だから、東大を目指す人が多いんじゃないんでしょうか

他の学校に行くよりは安定して生活に近い
それは間違いないと
そう思います



最後にもう少し
全体として民主主義は確実によいという考えと
アジアとの関係が大切という考えが随所に見られる

民主主義が良いのかどうか分からないが
僕から見れば
民主主義が誕生したころ
それは非常によいあり方であって
各国に次々に受け入れられていった
しかし、今、民主主義にも疑問が生じてきている
これを発展途上の国々に押し付けて
同じ道を歩ませることが良いことなのだろうか

そして、民主主義において全ての人は平等である
馬鹿な人も賢い人も
もしも、何事にもすぐれるまさに神様のような人がいるならば
民主主義よりもその人の独裁のほうが
すばらしい政治を行えるはずである

さらに現在日本の民主主義は
間接民主主義であって
直接民主主義ではない

直接ならまだもう少しよい政治を期待していいと思う
しかし、間接である以上
そこに自己の利益しか考えない人間が出てきて
よくない方向へと政治が導かれる
そういったことは十分にあることだと思う




次にアジアにしか目線を向けないことについて
世界には他にも
ヨーロッパやアフリカ、北米南米などもある

ヨーローッパや北米は基本的に
日本同様先進国であり
あまり目を向ける必要はないだろうが

アジアだけでなく
アフリカや南米といった国々にも
同じ地球に住む人間として
支援の手を差し伸べてほしい

支援とはお金だけではない
幾つか事例を紹介してくれているが
お金より後に残るのは
技術であったり考え方であったりそういったものなのだろう




余談:
本文からの引用というものはあまり好きではありません
著者が述べていることをその引用で置き換えることは無理だからです
行間にこそ真実がつまっている、きっとそうです



他の方の感想
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50853101.html
http://ch09232.kitaguni.tv/e410400.html
http://peering.jp/bashauma/2007/06/post_179.html



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posted by ぽお at 15:07 | 大阪 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 感想
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