2007年08月11日

感想:GOTH -僕の章-

動機:乙一に惹かれた






評価:★★★★☆(80/100)


書名:GOTH -僕の章-


著者:乙一


内容:
リストカット事件


の短編3つを収録

どれもミステリーだが
視点が違う
とても不思議な視点



感想:
まず一つ思ったのが人称について
基本的に一人称で書き進められている

一人称の主人公がところどころで変わる
この独特の手法を用いることによって
読者は騙されたり不思議な感覚に陥ったりする

作者の手腕がないと
何を書いているのか分からなくなるだけなのだろうが
この作品においては
この人称の移り変わりは
よりミステリアスな雰囲気を醸し出すことに大きく貢献していると思う
ただ、最後の声だけは少し読みにくかった


そして第二に
独特な視点
人が死んで犯人を捜すというところはあるが
犯人を探し出して捕まえることが目的ではなく
ただただ、好奇心から犯人に迫る主人公であったり
死には興味が無いただ
面白みを求めている
ということであったり
世間の人にも
心の奥底にはこんな感情が隠れているのかもしれないと思うと
ヒヤッとする


実際人を殺すことは法律で禁止されているだけであって
そこに快楽を見出す人間はいるはずだ
そんな人にとっては別に人を殺すことは
何もためらいを伴わないのかもしれない

不思議な独特な世界を満喫できる
その考え方としての不思議な部分だけでなく

構成も面白い
予想外の結末が待っていると
面白いのである

余韻を残す終わり方もよい


ただ
やはりミステリーとして
論理の点においてはイマイチ

細かい論理はよく無視しているし
微妙なところ

それさえなければ文句なしなのだが



他の方の感想
http://tyantyan.tea-nifty.com/tibi147/2004/11/post_12.html
http://ameblo.jp/10-fingers/entry-10033392449.html
http://blog.livedoor.jp/monsirochoucho/archives/51200027.html

最後の方の感想より
「さて、面白かったっ!……と言いたいんですがちょっと違う感想。総合的に見ると見事な「騙し」と「どんでん返し」による「驚き」の方に比重大きくてどう評価するか迷います。」


そうどんでん返しによる驚きなのかも

人殺し
今でこそ怖いもののように言われているが
戦時中などどうであったのだろうか
戦争相手の国の人間ならば
殺しても問題ないのだろうか

人を大量に殺すことを決めた
天皇など
死刑なんて生ぬるいものではすまない気がするのだが

果たしてどうなのだろう


戦時中なら殺してもかまわない
だけど、今は平和だから
殺人はいけない

そうであるならば
本当に自分勝手な人間である

人気blogランキングへ
posted by ぽお at 12:00 | 大阪 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | 感想
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

『GOTH』 乙一
Excerpt: 「それよりもあなた、人によって『僕』とか『俺』とか使い分けるの疲れないの?」 森野が拾ってきたのは、連続殺人鬼の日記だった。学校の図書館で僕らは、次の土曜日の午後、まだ発見されていな..
Weblog: 48億の個人的な妄想
Tracked: 2007-08-11 23:12
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。