2007年05月10日

感想:冷静と情熱の間

評価:★★★★☆

作者:江國香織
1964年生まれ
詩人でもある
目白学園女子短期大学国文学科卒。
1989年「409ラドクリフ」でフェミナ賞受賞
他、著書
落下する夕方
泣かない子供など

詳しくはこちら
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E5%9C%8B%E9%A6%99%E7%B9%94


内容:
主人公の日本人女性「あおい」と
アメリカ男「マーブ」との恋愛生活
マーブはすばらしい男性なのだが
彼女には過去の恋愛の記憶が付きまとう
その彼の名は「順正」
現在の生活と
過去の順正への思い
そして、彼女が導き出した答えは―

感想:
書き手がよかったです
一つ一つの出来事を
あまり深く描かずに
さっと次の出来事へと時間を移して行きます

マーブはすばらしいのに
なぜか、彼女は結婚までは行かない
マーブはかわいそうですね

アメリカ男と日本人女性の恋愛生活なのに
舞台はイタリア・ミラノです
そして、後々登場する順正も
日本人

登場人物とはあまり関係のない国で
日本人の作家が描くミラノの姿
そして、欧米的な生活スタイル
実際の欧米人がこんな暮らしをしているのかどうかは知りませんが
経済的に恵まれているせいもあってか
週に3日の仕事
残りの時間のほとんどを
お風呂と読書に費やす彼女の生活
登場する長いバカンス
なんとなく、そういう暮らしへ憧れを感じます
日本はそんなのんびりした国ではありませんからね

そして、ところどころ使われる外国語
英語やイタリア語、フランス語まで
日本語で書いているが
読みに英語をあてている場合や
イタリア語を書いて読みに日本語をあてている部分など
独特の書き方がよかったです

また台詞を「」を使って描く部分と
―○○○みたいに―を使って描く部分があります
その使い分けはよくわかりませんが
特徴的なことには違いないと思います

英語の文章などを読んでいると
時々でてくる
―と―で挟む()書きのような説明の使い方も
特徴的でした

僕としてはやっぱり
ある程度この先のストーリーを想像できる小説の方が好きです
他の作品と比べるのはいけないのかもしれませんが
この前読んだ「イリヤの空」の最後の方は
とても、想像しにくい内容でしたが
この作品はストーリーはある程度想像できてよかったです
想像といっても
一つの筋の想像ではありません
二つくらいは想像するわけです
僕としてはこっちの筋で進んでほしい
だけど、別の筋で進んでいく・・・
でもきっと最後には・・・
なんて考えながら読める本は
面白いと思います
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posted by ぽお at 00:14 | 大阪 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感想
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