書名:娼年
著者:石田衣良
内容:
夜の街のお話?
感想:
何をもってしていいといえばいいのかわからない
ただ
ホストとか?キャバクラ?とか
何かよく知らない世界に
少なからぬ興味を持っていたぼくには面白かった
そういう少し浮世離れしたような人が主人公ではなく
更なる高みとでもいうべきところにいる人
つまり娼年という人が主人公なのだけれど
娼婦といったって
ぼくにはうまく説明できないから
娼年ということもうまく説明できるかわからないけれど
娼年というのは
ホストの上みたいなやつ
1時間で1万くらい稼いでるそうです
それも
エッチなことをするわけではなく
ただ食事をしたりするだけで
1時間1万円
そういう男の子が主人公の物語
内容は
ただただその男の子がお金を稼ぐわけではない
こじんまりとしたひとつの物語
その娼年とその買い手によって生み出されるセックス
それが幾つか重なって完成されている
いろいろなタイプの女性と触れながら
いろいろなことを感じていく娼年の
心の変化も大切なんですけどね
これが
ただの人と人の性的な交わりだけに終わらないところ
そこに作者である石田衣良さんの個性があふれていると思います
ぼくが純粋に文章が好きな作家が三人います
それが江國香織さん村上春樹さんそしてこの石田衣良さんの三人
この三人の文章はそれだけでひきつけられます
もちろん、それぞれに個性があるのですが
あとがきでも
本文中のいくつかの言葉を抜粋されてますが
そこなんでしょうね
そこに作者の魅力がある
たとえば
「人の四十年などこのセミの声の永遠に比べたら、ほんの一瞬の気がして」
とかそういうやつです
さて
内容として
ひとつ異色のものがあります
それが「アズマ」君という子とのお話
アズマ君というのは
本人曰く
体の配線がずれていて
痛みしか快感に感じないという変な子
そして
その子のために
小指をぽきっ
っと折ってあげる娼年・・・
これなんて
性と性の交わりではないですよね
多分
なんかね
そこらへんに
魅力があったんですよね



